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雑兵物語:読了

「新版 雑兵物語」/かもよしひさ/パロル舎

本書は、雑兵の心得を平易な言葉で説いた「雑兵物語」の現代語訳です。
雑兵物語は、江戸初期に書かれたそうです。大坂の陣、島原の乱を経て、大規模ないくさが終結したころです。従軍の経験がない世代に向けて書かれた指南書だったのでしょうか。

雑兵の行軍は、飢えとの戦いであったことがわかります。(以下引用)

  • 荷物をしばる縄は、里芋のつるで作り、味噌で味をつけておく。荷物がなくなると、縄をきざんでみそ汁を作る。
  • 敵地で、食えそうなものは、何でも拾っておく。松の皮は、かゆにする。
  • 息が切れたら、梅干しを見る。なめてはいけない。なめるとのどが渇く。


それから、いくさではなく、事故で命を落としたり、けがをしたりすることもあったようです。(以下引用)

  • 金銀で飾った刀や脇差しを持っていると、寝ているうちに味方から首をとられるという。
  • 反りのない刀をよろいの上から差していると、刀が抜けない。
  • 馬に乗ったさむらいが馬上で刀を抜こうとすると、馬を傷つけることがある。
  • 味方のしるしの布をなくし、合い言葉も忘れてしまったので、敵ではないかと間違われた。
  • 船のあやつり方を知らなかったので、転覆して、みんな死んでしまった。


著者は、「武士と雑兵」という身分差、雑兵は下級武士でありながら支配階級に属するという枠組、敵地から略奪することによって命をつなぐ雑兵の戦い方は、明治以後も何ら変わることがなかったと言います。太平洋戦争もしかり。
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2006-11-25(Sat)
 
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