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海辺のカフカ 上 下:読了

海辺のカフカ 上 下/村上春樹

児童書以外の現代作家のフィクションはほとんど読まない。
が、思うところあって村上春樹を読んでみた。
なんかもう、感心してしまった(失礼)
以下、ネタばれ少々あり。

1 若い

村上さんの実年齢を考えると、本書から若々しい印象を受けた。
主人公が15歳の少年だからではなく、失われた自己や、自分の半身をさがし求めるという内容からではなく、作品全体が若い。
若者に支持されるのもよくわかる。

2 平易な文章と不可解な現象
難しいことを難しく表現するのは簡単だけど、わかりやすい文章にするのは、結構難しかったりする。しかし、本書は読みやすく、文章はわかりやすかった。

文についての気づきは、
・著者が博学。
・ブランドから哲学まで、固有名詞が省略されずにはっきり書かれている。
・文末が現在形。
・登場人物のフルネームがよくわからない。
・ナカタさんに関する章では、人物名が片仮名。

逆に、登場人物やエピソードは、なぞめいている。
自分を捨てた母にこだわりを持ち、父を否定する主人公。
子どものころ、異世界に踏み入れ、不思議な力を持つようになった老人。
ジョニー・ウォーカーやカーネル・サンダースもなぞだ。

また、彼らが旅する異世界、入り口の石、佐伯さんの死についても、十分な説明はなされていない。
読み手が感じ、考え、解釈するのだろう。

3 曼荼羅
本書を読んでみて、「曼荼羅みたいだ」と思った。
ユングが言うところの、心理学的な曼荼羅。
曼荼羅は、絵で表す方が多いのだろうが、文章でも表現できるのかと思った。

そういえば、河合隼雄氏が、源氏物語は紫式部の曼荼羅だと言っていたから、文章の曼荼羅もありはするのか。
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2010-01-11(Mon)
 
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