桃山・江戸のファッションリーダー/森理恵/塙書房
日本の中世史を調べるついでに、有職故実、服飾史関連の本も読んでいる。
本書もそのなかの一冊。
わかったことを手短にまとめると…
和服には流行がないみたいに言われることもあるが、柄や模様、着こなし、色などの流行廃りはあったらしい。桃山・江戸初期の流行の最先端をいっていたのは、小姓や従者たち。つまり、少年や若い男たちだった。彼らがファッションリーダーたり得たのは、当時の身分制度も影響している。
身分の高い女性や、遊女たちは、豪華なキモノを着ているが、小姓や従者たちに比べるとダサい。
(大名や有力者たちの)小姓や従者たちは、他家の者や、町民らに見せるための装いをしていたらしい。(大名行列と同じ意味?)だから、江戸時代初期ごろまで、主は地味目の装いをして、小姓や従者たちが、華美な小袖や振り袖(今で言う振り袖とは違うキモノ)を着る、ということもあった。
現代の女性のキモノの着付けは、きっちりしている。着崩れを非常にきらう。しかし、昔は、ラフな着こなしもしていた。小袖や振り袖を着流しにして、裾から長襦袢を見せるように着付けることもあった。
小姓たちは、豪華なキモノを着ていたらしい。色も柄も派手。襟の重ね方や、羽織との色合わせなども、かなりおしゃれである。しかし、キモノの豪華度は時代によって違う。江戸時代も下るにつれて、控えめになった。
次に不満を。
非常に読みづらかった。論文としての体裁がいまひとつ。
本書は、「歌舞伎図巻」「小袖模様雛形本」「男色大鑑」の図版を資料にしてある。その図版の人物画の衣裳ひとつひとつに解説がしてあるのだが、それが鬱陶しい。図版を見ればわかることである。
しかし、本書の図が小さすぎて、見づらい。資料の原本を入手すればいいのだが、「男色大鑑」にはひいた。井原西鶴先生には悪いけど。
引用文がやたら多かった。というより、多すぎである。(`へ´)
- 2008/03/31(月) 00:20:13|
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