「弓矢と刀剣」は、実用品としての武具・武器について論じた書である。
第一章は、武具・武器の詳細な解説、第二章、三章は、「平家物語」などの軍記物や絵巻を分析し、個々の戦闘と武器について考察がなされている。
現在、刀剣や甲冑などは、美術品として鑑賞するが、本来、戦のための武器・武具だったのだと、再認識させられた。
いや〜、ためになった。
中世の合戦は、弓矢>長刀>太刀だったそうだ。
合戦である以上、血なまぐさいのだが、どこかのどかさが感じられる。フェアプレイ(とでも言っておこう)の戦闘例が挙げられているからか。
大鎧には、弓矢や刀剣での攻撃が通用しないので、そのすきまをねらったり、刀だと斬るのではなくて打撃に使ったりしたとか。すきまといえば、中世初期の兜の頭頂部分には、もとどりを出す穴が開いていて、そこに矢を射かけられたり、指を入れて引き寄せられたりしたと書かれている。
それから、「昔の日本の馬は小型だった」とよく言われる。小型の馬だから、大鎧を着て落馬してもけがをしなかったのではないか、と筆者は書いている。日本の鐙は、西洋の鐙のように輪になっていないから、落馬しても、鐙に足をひっかけてしまうことはなかったそうだ。
- 2007/04/30(月) 22:35:16|
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