白駒山の妖狐、白狐魔丸の目を通して、戦乱が描かれた「白狐魔記」シリーズ4作目です。本作では、織田信長の戦争を追いつつ、物語が進行していきます。
白狐魔丸は不老不死に近く、源平の戦のころから、人間の戦いを見つめてきました。寿命の長い白狐魔丸から見れば、人間の栄枯盛衰ははかないものかもしれません。
雅姫が河原の石を変化させて作った鼓が、信長の死とともに石に変わるのも、信長の一生を暗示しているかのようです。
戦国時代の風雲児として、華々しく登場し、諸国の武将のみならず、天皇や神さえも従えようとした信長。しかし、天下布武の途中で命を落とし、子孫に後事を託すこともできず、幕府を開くこともなく、彼の栄華は「夢幻のごとく」消えてしまいます。
戦をきらう白狐魔丸の視線は、権力者である信長ではなく、一庶民の不動丸に寄り添っています。
不動丸は、信長を狙撃した唯一の男、杉谷善住坊の弟子でした。のこ引きの刑に処せられた善住坊の仇を討つために、信長をつけねらい、信長と敵対する勢力に手をかします。
不動丸と白狐魔丸は、信長対長島一向一揆の戦に巻きこまれていきます。大量虐殺が行われた苛烈な戦いでした。
信長の戦争を、武将の目ではなく、庶民の目でとらえると、長島殲滅戦を物語の題材に取り上げられた理由がわかる気がします。
戦国大名相手ではなく、一向一揆との戦いであったことと、信長の冷徹さとスタンスを浮き彫りにする戦いであったことです。
本書では、信長の怜悧さ、残酷さを最もよく表すエピソードが描かれています。伊勢長島の戦い、善住坊の刑の他に、浅井・朝倉の髑髏の杯、規律を乱す者を手討ちにしたこと等です。
北条時輔や仲時によく似た信長に好感を持っていた雅姫も、「だれでも、信長のそばにいると、あるとき、いやになってしまうのだ」と言います。
不動丸は明智軍に加わり、本能寺で信長を撃ちます。
- 2006/12/27(水) 23:12:32|
- 国内児童書|
-
トラックバック(-)|
-
コメント(-)
12月に入って暇をみつけながら、ちょこちょこ大掃除中です。
掃除しているとうんざりするのが、家にあふれる物、物、物。
本とて例外ではありません。増殖しまくる本のために、床板が痛んできました

。そこで、本棚のダイエットを敢行しました。
まずは、本の整理とお手入れ。
本棚がわりに、スチール製のラックを使っているので、本の天小口にホコリが積もりやすいのです。
そこで、一冊、一冊、本のホコリを払って、汚れをぞうきんでふきとります。天小口にホコリがたまらない箱入りの本は便利。長年たつと、箱はいたんできますが、本はきれいなままです。

箱がない本は、まとめてケースに入れます。著者別かテーマ別に収納すると、探すときに便利。
↓これは、金庸の本をつめたケース。

↓そして、こちらは、岩波文庫の三国志演義と水滸伝。

掃除はケースをぞうきんでふくだけでいいし、本のカバーが色あせたり、痛んだりすることも少ないです。
でも、困るのがカバー付の絵本。↓
絵本の本体とカバーの間にホコリがたまりやすいのです。

カバーの裏側と本体をぞうきんでふきます。
好きな本、とっておきたい本は、定期的にお手入れをしますが、再読することはなさそうな本は手放すことに。
私が読まなくなった本でも、どなたかが手にしてくださるのなら、本も喜ぶことでしょう。と、いうことで
eBOOK OFFに出すことにしました。
実は、eBOOK OFFに売るのは初めてです。
このサービス、自宅まで宅配便が取りに来てくれるのがうれしいです。

写真は箱詰め作業中。
本とDVDを80点ほど送りました。
- 2006/12/26(火) 20:24:06|
- 日常|
-
トラックバック(-)|
-
コメント(-)