「おにいちゃんといっしょ」 ウルフスタルク
訳:菱木晃子 絵:はたこうしろう 小峰書店 2003年
Ensam med min bror 2000
多くの子どもにとって、大きくなることはうれしいいことなのでしょう。早く大きくなりたいと思うものかも。この本「おにいちゃんといっしょ」の主人公の男の子「ぼく」もそうです。大きくなるよろこびでいっぱいの7才の男の子です。
パパとママは二週間の外国旅行にでかけました。「ぼく」とおにいちゃんは、アーネおじさんの家にあずけられます。
「ぼく」は、るすばんのごほうびを買ってもらうことを、はげみにがんばります。
火薬ピストル、インディアンの服、カウボーイ・ハットに、二年も前からあこがれていました。
さいしょのうち、「ぼく」はさびしくて、おにいちゃんをたよりにしていました。
おにいちゃんにとっては、なかまの方がだいじで、小さい弟はちょっとじゃまみたいです。
「ぼく」は、いとこの女の子と遊んだり、はらの筋肉をきたえたりしているうちに、たくましくなっていきます。おにいちゃんとはなれても平気になります。
一方、おにいちゃんは、弟がはなれていったことがさびしいみたいです。弟にやたらやさしくして、さんぱつまでしてあげます(大失敗でしたが)。
パパとママがいなかった2週間の間に、「ぼく」は大きくなっていました。
火薬ピストル、インディアンの服、カウボーイ・ハットもいらないほどに。
「ぼく」には、大きくなったことの方が、ずっとうれしかったのです。