以下、「悪魔の盗人」のあらすじです。
山椒のこつぶっこ>
外国児童文学>
ダレン・シャン2>
悪魔の盗人デモナータ・シリーズもダレン・シャン・シリーズと同じように、少年の一人称で物語が進みます。本書「悪魔の盗人」の語り手は、前作「ロード・ロス」とは違った少年コーネリアス・フレックです。語り手の交替により、物語も「ロード・ロス」の続きではなく、別の新たな物語に替わっています。
コーネリアスは、生まれつき光のかけらが見えるという変わった能力を持っていました。このことは、だれからも信じてもらえず、コーネリアスは孤独感を味わっていました。
さびしさにたえかねたコーネリアスは、点滅する光のかけらをつなぎあわせて窓をつくりました。窓の向こうには、別の世界が広がり、おぞましい魔物がいました。この魔物は、前作のロード・ロスと同じように描かれています。
コーネリアスは、窓の向こうの世界に行き、帰ってきます。しかし、その間の記憶はなくしていました。帰った時には、幼い弟のアートを抱いていました。
アートは、悪魔カダバーに連れ去られます。この時から、コーネリアスの冒険が始まります。コーネリアスは、魔術同盟のベラナバス、シャーミラ、ラズ、ナディアと知り合い、魔術師ベラナバスらの力を借りて、アートを追い、連れ戻そうとします。一方、ベラナバスは、世界を破壊する力を持つカーガッシュという武器を探していました。コーネリアスの窓を作る能力は、ベラナバスにとって有益なものでした。コーネリアスとベラナバスは、手を組むことにしたのです。
コーネリアスたちは、光の窓を通過することによって、デモナータの世界を移動します。そして、悪魔たちと戦い、アートとカーガッシュをさがします。
アートとカーガッシュのどちらにも関わっていたのが、悪魔カダバーでした。コーネリアスとベラナバスたちはカダバーを追い、魔将ロード・ロスの城に行きつきました。
コーネリアスは、アート奪還をかけて、ロード・ロスが出した課題の答えを見つけようとします。その課題とは、チェスの盤のなかに魂だけ入りこみ、そこから、悪魔の盗人をさがし、その名を言え、というものでした。
コーネリアスには、物語中盤から仲間になったシャークとダービッシュも味方します。ダービッシュとは、1幕「ロード・ロス」で登場したダービッシュおじさんです。しかし、コーネリアスよりいくらか年上の、まだ若いころのダービッシュです。2幕「悪魔の盗人」は、1幕より時代をさかのぼっています。
本編2幕の主人公やストーリーは、1幕とは一見無関係のようですが、悪魔ロード・ロスと手下のベイン、アーテリー、ダービッシュおじさんといったおなじみの人物が登場します。そして、デモナータのことが明らかになってきます。
コーネリアスは、冒険のすえ、悪魔の盗人の正体をつきとめました。それは、思いがけない人物でした。(ネタばれ→
悪魔の盗人はコーネリアス自身だったのです。コーネリアスが、デモナータからアーテリーを盗み、自分の弟アートとしていたのでした。そういえば、コーネリアスが初めて窓を作った時はひとりだったのに、発見された時はアートといっしょでした。)
物語の終盤で、もうひとつ、驚くべき真実が明らかになります。(ネタばれ→
悪魔の武器カーガッシュはコーネリアスのことだったのです。)
本書「悪魔の盗人」は、物語の展開やなぞ解きがおもしろく、コーネリアスとカーガッシュの行方、1幕とのつながりを予想するのも楽しいです。しかし、スプラッタ的な描写が苦手な人にはおすすめできないです(‥;)。
- 2007/01/29(月) 22:40:48|
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ゲド戦記4巻、5巻を再読しました。詳しい感想は、
山椒のこつぶっこ>読書ノート*外国児童文学>ル=グウィンへ。
4巻「帰還」は、初版が出た1993年に購入して読みました。1巻から3巻までは、何度も読み返したのに、4巻は一度しか読んでいません。
魔法を失ったゲドと、ル・アルビ領主の魔法使いアスペンから侮辱されるテナーが痛々しくて、読めませんでした。
最近、ゲド戦記の感想ページを充実させるために、やっと再読しました。初めて読んだ時には、ゲド・テナー・ショックしか感じなかったけれど、再読して新たに気づいたことがいくつかありました。
4巻、5巻は、魔法によってつくられた価値観がくつがえされ、新しいアースシーが描かれていること。
竜と人間の関係が明かされていること。
テハヌーは竜人であること。
死について書かれていること。
それと、テハヌーがラブリーvなこと。
- 2006/06/25(日) 21:19:20|
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こわれた腕環,ゲド戦記2/ル=グウィン/岩波書店/5.13読了
本館「山椒のこつぶっこ」>読書ノート*外国児童文学>ル=グウィンに詳しい紹介、感想文を書いています。
本書は、「喰らわれし者」アルハとして生きた少女テナーが、自分と、自分の人生をとりもどし、新たな一歩を踏み出すまでの物語です。
アルハは、アチュアンの墓所の大巫女でした。地下迷宮を守り、「名なき者たち」に仕える唯一絶対の巫女でした。アルハは、光をきらう闇のものたちと地下迷宮にしばられて生きてきたのです。
アルハを闇から解きはなったのは、大魔法使いゲドでした。
ゲドは、アルハを諭します。邪な「名なき者たち」に従うことをやめ、テナーとして生きること、テナーは闇に属するのでなく、光であること。
テナーが持つエレス・アクベの腕環と、ゲドの腕輪がひとつにあわさったとき、テナーは、自由に向かって、歩を踏み出します。
- 2006/05/23(火) 22:55:33|
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デルトラ・クエスト4、5巻を読みました。まだ感想は書いていません。
最近のファンタジーって、ハリー・ポッターのようにやたら分厚い本が多いです。デルトラは薄目の本。読みやすいです。軽いしね。
「リンの谷のローワン」シリーズでも感じたのですが、エミリー・ロッダさんは、言葉遊びがお好きですね。未来を暗示するなぞの詩や、困難を解決する方策を示す言葉が、主人公やそのご一行様に、巻物や立て札、予言などとして示されます。
それから、伏線はるのがお上手です。5巻では、伏線がアイテム化しちゃってます。
ローワンでも、デルトラでも、パーティ組んでいて、主人公より脇の方々のほうが個性豊かです。男性より女性が魅力的だと思います。
- 2006/01/28(土) 23:00:00|
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ダレン・シャン11、12巻読了しました。感想・紹介文もupしました。(
「ダレン・シャン2」)
これで、「ダレン・シャン」のページは、ひとまず終了。
「ダレン・シャン」シリーズは、「作中ダレン(が、シルク・ド・フリークを見にいかず、バンパイアにならずに、作家になった)=著者ダレン」といった趣向で書かれています。
「ダレン・シャン」シリーズといい、「デモナータ」といい、ホラー味が強いです。
つい、ドストエフスキーを思い出してしまいました。
- 2006/01/16(月) 23:28:55|
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