どんな作家に対しても好き、嫌いはあるし、読む人によって様々な評価はある。
バッテリー全巻読了。
自分はダメだった。
巻を重ねるごとに、ついていけなくなった。
- 2007/10/05(金) 23:59:40|
- 国内児童書|
-
トラックバック(-)|
-
コメント(-)
白駒山の妖狐、白狐魔丸の目を通して、戦乱が描かれた「白狐魔記」シリーズ4作目です。本作では、織田信長の戦争を追いつつ、物語が進行していきます。
白狐魔丸は不老不死に近く、源平の戦のころから、人間の戦いを見つめてきました。寿命の長い白狐魔丸から見れば、人間の栄枯盛衰ははかないものかもしれません。
雅姫が河原の石を変化させて作った鼓が、信長の死とともに石に変わるのも、信長の一生を暗示しているかのようです。
戦国時代の風雲児として、華々しく登場し、諸国の武将のみならず、天皇や神さえも従えようとした信長。しかし、天下布武の途中で命を落とし、子孫に後事を託すこともできず、幕府を開くこともなく、彼の栄華は「夢幻のごとく」消えてしまいます。
戦をきらう白狐魔丸の視線は、権力者である信長ではなく、一庶民の不動丸に寄り添っています。
不動丸は、信長を狙撃した唯一の男、杉谷善住坊の弟子でした。のこ引きの刑に処せられた善住坊の仇を討つために、信長をつけねらい、信長と敵対する勢力に手をかします。
不動丸と白狐魔丸は、信長対長島一向一揆の戦に巻きこまれていきます。大量虐殺が行われた苛烈な戦いでした。
信長の戦争を、武将の目ではなく、庶民の目でとらえると、長島殲滅戦を物語の題材に取り上げられた理由がわかる気がします。
戦国大名相手ではなく、一向一揆との戦いであったことと、信長の冷徹さとスタンスを浮き彫りにする戦いであったことです。
本書では、信長の怜悧さ、残酷さを最もよく表すエピソードが描かれています。伊勢長島の戦い、善住坊の刑の他に、浅井・朝倉の髑髏の杯、規律を乱す者を手討ちにしたこと等です。
北条時輔や仲時によく似た信長に好感を持っていた雅姫も、「だれでも、信長のそばにいると、あるとき、いやになってしまうのだ」と言います。
不動丸は明智軍に加わり、本能寺で信長を撃ちます。
- 2006/12/27(水) 23:12:32|
- 国内児童書|
-
トラックバック(-)|
-
コメント(-)
吉川英治さんの「神州天馬侠」を読書中です。
解説には、大正末から昭和初めに「少年倶楽部」に連載されていた、と紹介されています。
武田勝頼の次男、伊那丸の冒険物語です。歴史物というより、ファンタジーです。
吉川さんは時代小説の作家だけあって、文体も、話の筋も、時代考証もしっかりしています。
読者の対象は子どもなのですが、子どもにわかるのだろうか?と思うくらい、中国故事、ことわざ・格言、ふるい地名、四字熟語がばんばん出てきます。
むかしの子どもは、平気で読んでたのか〜〜と感心してしまいます。
ひょっとして、むかしの子どもの方が国語のレベルは高かった??
明治の子どもは、漢文の素読をやってたというし……
- 2006/06/28(水) 23:25:32|
- 国内児童書|
-
トラックバック(-)|
-
コメント:0
「童話大全」/新美南吉/講談社/を読了しました。
新美南吉さんの作品が網羅された1冊です。
1冊で全ての作品が読めるのはいいのですが、本が大きすぎて、いつもの読書スタイル(ねっころがったり、手に持って読んだり)ができなかったです。
新美南吉さんの童話は、小学校の教科書に「てぶくろを買いに」「ごんぎつね」がのっているので、よく知られています。
全作読んでみると、新美南吉さんのストーリー・テーラーとしての発想の豊かさ、筋立ての確かさが感じられました。
ハッピー・エンドでない、もの悲しい作品、孤独感が伝わってくる作品も多かったです。
MORIは「和太郎さんと牛」「鳥右エ門諸国をめぐる」「あめだま」が好きです。他にも、好きな作品はたくさん!
新美南吉さんの本は3冊持っています。子どものころから所有していた「おじいさんのランプ」、岩波文庫版「新美南吉童話集」、「新美南吉童話大全」です。
本館の方に「おじいさんのランプ」についての一文をupしました。
山椒のこつぶっこ>読書ノート*国内児童文学>新美南吉>「おじいさんのランプ」おまけ写真↓
白いタンポポがコンクリートのすきまから顔を出していました。
- 2006/04/03(月) 00:13:12|
- 国内児童書|
-
トラックバック(-)|
-
コメント:0
上橋菜穂子さんの「蒼路の旅人」(上橋菜穂子/偕成社)を読みました。強大なタルシュ帝国から新ヨゴ皇国を守ろうとするチャグム皇子の物語です。
以下、感想・紹介文です。(
「山椒のこつぶっこ」>読書ノート*国内>上橋菜穂子)
潔癖で、民を思う心の優しい、15歳のチャグム。
有能で、残酷なまでに効率主義、征服欲の強いラウル皇子。
ふたりの対比が面白かったです。
次々に他国に攻め入り、属国としていくラウル王子に、ライブ○アの事件が思い浮かびました。
ラウル王子は、戦争のために戦争をする、戦争をし続けることで自国と属国を維持しているかのようです。タルシュが国々を征服し終え、戦争をする必要がなくなったとき、つまり繁栄の頂点に達したとき、タルシュは滅びにむかっていくのかもしれません。
金もうけのために金もうけをするライブ○ア……
いずれも理念がないように思えます。
- 2006/02/11(土) 23:50:14|
- 国内児童書|
-
トラックバック(-)|
-
コメント:0